【VisualStudio チュートリアル】コードレンズ
チュートリアルは、Visual Studio 2015 RC で作成されています。
コードレンズは、Visual Studio 2013 から搭載された機能です。
開発者のみなさんが、自分の書いているコードに何が起こっているか?ということをVisual Studioお任せして、自分の仕事に集中するための機能です。このチュートリアルでは、Visual Studio 2015に新たに追加された機能についてご紹介していきたいと思います。
Visual Studio 2015 コードレンズの新機能
新しいVisual Studio 2015のコードレンズでは新たに次の機能がサポートされました。
- Gitのサポート
- 最終更新日
- チームアクティビティ
- 変更中の通知
- C++, SQL もしくは JavaScriptのサポート(ただし、ファイルレベル)
- Visual Studio Onlineの Team Foundation Version Control (Coming soon)
今回のチュートリアルでは、Gitサポートの新機能中心にご案内したいと思います。
GitHubのリポジトリを選択する
コードレンズは主に、チームの状況をVisual Studio 2015から簡単に見えるようにする機能なので、チームですでに作業しているリポジトリを使って、コードレンズの機能を確認してみましょう。
マイクロソフトの提供するフレームワークの一つEntity Frameworkは現在GitHubに公開されています。これを利用してみましょう。
GitHubのページにある、HTTPS clone URLという箇所から、リポジトリのURLを取得します。現在のリポジトリのアドレスは次の通りです。https://github.com/aspnet/EntityFramework.git
GitHubリポジトリのクローン
Team Explorerを開いてコンセントのアイコンの [接続の管理] を選択します。
次に [ローカル Git レポジトリ] という箇所に、[複製](Clone) というリンクありますので、それをクリックしてください。
すると、Gitリポジトリを入力する箇所が出てきますので、GitリポジトリのURL (ここでは、https://github.com/aspnet/EntityFramework.git)を入力して、[複製]ボタンを押下します。これにより、GitHubからリポジトリがクローンされて、Visual Studioから、編集、閲覧できるようになります。
尚、この画面が見つからないときは、既存のTeam Foundation Serverに接続されているケースが考えらます。
その場合は、[チーム] - [Team Foundation Server への接続を切断] を選択して、一旦Team Foundation Serverからの接続を切ると、上記のような画面を見つけることができるでしょう。
クローンが成功したら、Team ExplorerのSolutionsの箇所に、EntityFramework.slnが出てきますので、それをクリックします。
それにより、EntityFrameworkのソリューションが閲覧可能になります。これでコードレンズの機能を試す準備ができました。
リファレンス(参照)
Solution Explorerから、ContextTools.csを選択してみましょう。
クラスやメソッドの上部に、、[xx個の参照] という箇所がありますので、ここをクリックしてみましょう。
すると、どの箇所でこのクラスが参照されているのかを確認することができます。
もちろんここから参照先のコードを見ることができます。
チームアクティビティ
このコードにおけるチーム活動を見てみたいときはチームメンバの名前が書いたリンクをクリックしてみましょう。
そのチームメンバ名は、そのクラスやメソッドを最後に修正した人の名前です。誰が、いつごろそのコードを変更したのかを確認することができます。
○はコミットを示していますが、この○印を右クリックすることで、本人にメールを送付したり、コミットの差分を見ることもできます。
変更履歴の閲覧
さらに、changes のリンクをクリックすることで、クラスやメソッドの変更履歴を見ることができます。
Gitを使ったチュートリアルはここまでです。
Team Foundation Serverとの連携
今回は新機能のGitサポート機能を使ったチュートリアルをご紹介いたしましたが、Team Foundation Serverと接続することにより、過去のバグ表を参照したり、別のブランチで実施されている変更の確認など、より細かいレベルで、チームとコラボレートすることが実現します。
ご興味のある方はこのチュートリアルの最後で紹介している動画の5:30以降を見てみてください。
簡単なコードレンズのチュートリアルをご紹介いたしましたが、最後にコードレンズへのリソースをご紹介してチュートリアルを終えたいと思います。
お読みいただいてありがとうございました。
Follow Team Coding Activity With CodeLens (英語)
英語ですが、コードレンズの機能の全貌を見たい方は是非ご覧ください。
https://channel9.msdn.com/Events/Visual-Studio/Connect-event-2014/213