Visual Studio Tools for Unity 3 プレビューをリリース

本記事は、マイクロソフト本社の The Visual Studio Blog の記事を抄訳したものです。【元記事】 Visual Studio Tools for Unity 3 Preview 2016/11/17

 

今回の Connect() (英語) において、Visual Studio Tools for Unity (VSTU) 3 プレビューがリリースされました。VSTU はマイクロソフトが提供する無料の Visual Studio アドオンで、Unity のゲーム開発用ツールおよびプラットフォームと連携してプログラミングやデバッグを行うためのリッチな機能を提供します。

VSTU 3 プレビューは [Game Development with Unity] ワークロードの一部として Visual Studio 2017 RC のインストーラー (英語) からインストールできます。このワークロードでは、Unity 開発者が Visual Studio 2017 RC でクロスプラットフォームの Unity ゲームを作成、デバッグする際に必要となるコンポーネントをインストールすることができます。

VSTU 3 プレビューは、Visual Studio ギャラリー (下記リンク) から Visual Studio 2015 Update 3 向けにも提供されています。

VSTU 3 では、コードの編集とデバッグといった IDE の基本機能が重点的に改良されています。今回のリリースの注目すべき点をご紹介します。

Unity メッセージのコードの色付け : エディター内で Unity メッセージ (またはイベント関数) を他のメソッドと区別し目立たせることができるようになりました。既定ではキーワードの色が適用されていますが、ユーザー独自の色付けが可能です。次のスクリーンショットは明るいオレンジ色に設定した例です。

IntelliSense: Visual Studio の C# 用 IntelliSense エンジンによる Unity メッセージのコード補完がサポートされています。Unity メッセージがサポートされているクラスでメソッドを宣言し始めると、IntelliSense が機能し、スクリプトで使用可能な Unity メッセージのリストが表示されます。

式エバリュエーターの改善 : 式エバリュエーターは、ローカル変数の値や、開発者がウォッチ ウィンドウやイミディエイト ウィンドウに入力した式の結果を表示します。この式エバリュエーターを改善し、C# 開発者がよく知っている .NET デバッガーの動作に近付けました。

Visual Studio 2017 RC と Unity

Visual Studio 2017 RC をスクリプト エディターとして使用する場合は、Unity 5.4 以降が必要です。Unity では Visual Studio 2017 RC のインストール場所が特定されないため、ユーザーが手動で指定する必要があります。マイクロソフトでは、将来のバージョンの Unity では手動での指定が不要になるように Unity と協力して取り組んでいます。Unity で [Edit]、[Preferences]、[External tools] の順にクリックし、[External Script Editor] で [Browse] を選択し、Visual Studio 2017 RC の .exe ファイルの場所を指定してください。既定では、このファイルは次の場所にあります。

C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2017\Community\Common7\IDE\devenv.exe

VSTU 3 プレビューについてご提案や問題点がありましたら、インストーラーまたは Visual Studio IDE 本体の [Report a Problem] からご報告 (英語) をお願いします。開発者コミュニティ ポータル (英語) に寄せられているフィードバックもご確認ください。ご提案は UserVoice (英語) でもお待ちしております。お気軽にフィードバック (英語) をお寄せください。VSTU 3 の開発の参考にさせていただきます。

Jb Evain (主任ソフトウェア エンジニアリング マネージャー)@jbevainJb Evain は Visual Studio Tools for Unity のエクスペリエンスを担当しています。開発者ツールやプログラム言語に情熱を傾け、10 年以上にわたって開発者テクノロジの分野に携わっています。