[アーカイブ] Visual Studio クイック リファレンス ガイドと TFS ブランチ ガイドが日本語で公開

<オリジナル投稿 2012年6月28日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

朗報です。Visual Studio の全体像を知ることができる非常によいコンテンツである Visual Studio 2010 Quick Reference Guide と TFS のブランチ戦略のガイドである TFS Branching and Merging Guide が日本語化されました。
これは、以前に呼びかけた

Visual Studio 関連ホワイトペーパーの日本語化に投票しましょう

の成果です!
現時点でのサーベイの結果は、こちら で見ることができますが、圧倒的な日本のみなさんの意見の数です。本当にありがとうございます。
ぜひ、みなさんの開発現場で活用してください。Visual Studio を使っていない現場でも役立つ情報が盛り込まれていますので、ぜひ食わず嫌いしないで見てみてください。

これらは、ALM Rangers という MS社内/社外の有志が行っている活動です。日本からも Rex さんはじめ、藤原さん、山口さんらによって日本語化がすすめられました。改めてお疲れ様でした!
ここからは、内容を一部抜粋しながら、ご紹介を!

Visual Studio 2010 クイック リファレンス ガイド

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このガイドの全体マップです。ソフトウェア開発のライフサイクル全般に渡るクイックガイドであることがわかります。以下、7項目でガイドが構成されています。
1.計画
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皆さんが悩むであろう、TFS の構成をどうすべきか、しっかりガイドされています。必読です。
2.設計
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ちょっとあっさり目に記載されていますね。これらは、設計専用ではなく、設計意図と実装がかい離するのを防ぐものとご理解いただいた方が自然です。実装からアーキテクチャ検証を行ったり、実装コードからシーケンス図を生成したりし、実態把握を図ります。レガシーコードの状況把握と解消のためのものと思ってほしいです。
3.開発(デバッグに特化して記載)
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いろいろ書いていますが、品質の高いコードを書き続ける機能が搭載されています。今まで無理だと思ったことができる開発者にうれしい機能が結構満載なのです。使っていないと損します。これらも単に便利なものとして使うのではなく、チームの均質化、効率化としてしっかり認識してほしいです。
4.データベース設計と変更管理
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知ってる人はフル活用しているデータベース関連の強力な機能です。「DBはあらかじめ設計しておかないといけない」、「スキーマを変更しないのがベストプラクティス」と思っていませんか?今はもう、変更することを前提にしていいのですよ。コードとDBスキーマ一体となった変更管理をこの機能とTFSで実現できてしまいます。
5.テスト
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Visual Studio 2010 から Test Manager も加わったことで、テストの計画から実行、結果追跡までシームレスにつなぐことができるようになりました。これで、開発とテスト、ビルド、テスト環境がかい離することがなくなります。避けては通れないテストについて必要な要素をキャッチアップしてください。
6.ビルド
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こちらもややあっさり目ですが、TFS が持つ自動ビルドの仕組みはキャッチアップいただけれると思います。結構いろいろウィザード一発で設定してくれています。
7.スクラムガイド
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これはどちらかというとスクラムのためシートです。TFS を中心にスクラムでの開発を強力にサポートしていますので、プロセス面もしっかりと共通認識してもらいたいものです。そういうときの一つの資料、シートとして使ってみてください。「振り返り」は「ふりかえり」としたかったなぁ。レビューに参加できなくってすみません。
ここで取り上げたのはほんの一部ですので、ぜひ、ダウンロードしてみてみてください。

TFS ブランチとマージ ガイド

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このようなダイアグラムに従って各種のシナリオでのブランチ戦略を解説しています。たとえば、
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といった感じで、いろいろなパターンについて記載されています。読み物もありますので、ブランチとマージの勉強にもいいと思います。
全体的によい材料がそろったなと感じています。ぜひご活用ください。
パワポ職人的には、もうちょっとすっきりした図にしてほしかったななんて思ったりもしますが、この辺は、きっと今後のデザインの流れからシンプル化するのではないかと期待していますw