Visual Studio Mobile Center (プレビュー版) の概要

本記事は、マイクロソフト本社の The Visual Studio Blog の記事を抄訳したものです。【元記事】 Introducing Visual Studio Mobile Center (Preview) 2016/11/16

 

本日、Connect(); 2016 (英語) の午前中に行われた基調講演において、モバイル アプリを開発、管理するためのクラウド サービス Visual Studio Mobile Center (英語) のプレビューをご紹介しました。Mobile Center は、Swift、Objective-C、Java、Xamarin、React Native で作成されたアプリをはじめ、iOS と Android をターゲットとするすべてのアプリ向けに設計されています。

モバイル アプリ開発に必要なサービスを統合

優れたモバイル エクスペリエンスを提供するためには、フレームワークや IDE 以外にも、迅速にテストと改良を反復できるように、アプリを継続的にビルド、テスト、配布、監視するためのサービスが必要です。多くのチームは、さまざまなツールや製品からサービスをつなぎ合わせてワークフローを構築しています。しかし、これには時間がかかるうえ、優れたアプリを提供するという本来の使命に集中することができません。

そこでマイクロソフトは、Mobile Center を構築しました。Mobile Center は、開発者が高品質なモバイル アプリを短期間で提供できるように、あらゆるクラウド サービスとライフサイクル サービスを統合したものです。Mobile Center ではアプリをビルド、テスト、配布、監視できるほか、バックエンドのクラウド サービスを簡単に追加して、必要に応じてアプリをスケーリングし、何百万人ものユーザーに提供することができます。

プレビューには多数の優れた機能が含まれており、今後もさらに追加される予定です。現在の機能は以下のとおりです。

  • 各プル リクエストからアプリを自動的にビルドする
  • 数千もの実機のデバイスでアプリをテストする
  • 合格したビルドをベータ テストの参加者に配布する
  • アプリのクラッシュやバグを監視する
  • モバイル分析を使用してユーザーの実際の使用方法を確認する
  • モバイル バックエンドに接続して、スケーリングを自動化したり、オフライン データ同期、表形式データ ストレージ、エンド ユーザー認証サービスといった重要なクラウド サービスを追加したりする

開発者が優れたアプリケーションの開発に集中できるように、これらのサービスは連携して機能し、シンプルで合理的なエンドツーエンドのワークフローを構築できるように設計されていますが、個別に使用することもできます。たとえば、モバイル テストやベータ版の配布など、一部のサービスのみを選択できます。また、パブリック REST API、オープンソースの SDK、コマンドライン ツールを使用して、サービスを独自のワークフローに統合することも可能です。

Mobile Center は、HockeyApp や Xamarin Test Cloud といった既存のモバイル開発者向けサービスの次世代版です。来年後半には、HockeyApp や Test Cloud のお客様がシームレスに移行できるように、Mobile Center に新規と既存のすべての HockeyApp および Test Cloud アプリが表示される予定です。

Mobile Center は簡単に利用を開始できます。招待をリクエストして承認されたら、既存の HockeyApp の資格情報、GitHub アカウント、Microsoft アカウントのいずれかを使用してサインインし、アプリを接続すればビルドを開始できます。プレビュー版は無料でご利用いただけます。希望されるすべてのお客様がサービスを利用してフィードバックを提供できるように、使用量には一定の制限が設けられています。

今後の展望

Mobile Center の今後のバージョンでは、Cordova およびユニバーサル Windows プラットフォームへのサポートの拡大、プッシュ通知や高度な分析といったクラウド サービスの追加が予定されています。

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