Visual Studio 2015 Update 2 RC

 

本記事は、マイクロソフト本社の The Visual Studio Blog の記事を抄訳したものです。 【元記事】 Visual Studio 2015 Update 2 RC 2016/3/3

 

本日、Visual Studio 2015 Update 2 RC で新たに信頼性とパフォーマンスの強化を実施しました。またこれと合わせて、皆様から日頃いただいているフィードバックを基に不具合の修正も行いました。

CTP リリース時の発表に基づき、Update 2 RC では以下の更新を行いました。

  • 以下の問題点を修正
    • NuGet Package Manager コンソールで「A task was canceled. (タスクはキャンセルされました)」というエラーが表示される不具合を修正しました。
    • null ポインターまたは不正なポインターが読み込まれた際にクラッシュする不具合を修正しました。
    • 一部の環境でソリューション起動時にクラッシュする不具合を修正しました。
    • エラー発生時に起きるライセンス関連のエラーを減少させ、対処のための情報をさらに細かく表示するようにしました。
    • UI の応答性を改善し、C++ プロジェクトの読み込み速度を向上させました。
    • MSB3644 (「The reference assemblies for framework {0} were not found (フレームワーク "{0}" の参照アセンブリが見つかりませんでした)」) の警告が発生するような MSBuild への昇格をエラー ステータスに追加し、ターゲット フレームワークが不正でこのエラーが発生する場合にビルドが中止されるようにしました。
    • Update 2 CTP をインストールした後に ASP.NET 用 Visual Studio で発生する問題を修正しました。
  • C/C++ ランタイム ライブラリのパフォーマンスを向上させたことで、多くの一般的な処理のパフォーマンスが改善されました。たとえば、IO ストリームを伴う浮動小数点数の抽出処理は、最大 19 倍高速になりました。特定の文字列処理の速度も向上し、特に、同一サイズの部分文字列を置換する std::string::replace が高速化されています。これらを実際にお試しいただき、これまでとの違いについてご感想をお聞かせください。

CTP のときと同様に、新機能の追加を継続的に行っています。たとえば、NuGet 3.4 および C#/Visual Basic のリファクタリングでメソッドが同期化されるなどの機能を実装しています。すべての新機能の一覧はリリース ノート (英語) を参照してください。この他にも次のような変更点があります。

· Visual Studio のステータス バーに Git SCC のステータスが表示されるようにし、また、[Changes]、[Sync]、[Connect] の各ページにワンクリックで移動できるようにしました。この機能はあらゆるサードパーティの SCC プロバイダーに拡張できます。

  • tmSnippet ファイルをスニペット フォルダーに配置すると、一般的な TextMate スニペットを Visual Studio の IntelliSense 補完機能で使用できるようにしました。
  • Application Insights の検索エクスペリエンスを改良し、テレメトリ イベントが生成されたコードへの移動や関連するアイテムの検索を可能にしました。また、アプリからログ データを検索する新しいエクスペリエンスを実装しました。

すべての改良点についてはリリース ノート (英語) をご覧ください。

また本日、Team Foundation Server 2015 Update 2 RC 2 もリリースしました。新機能については、TFS Update 2 RC 2 のリリース ノート (英語) を参照してください。

いつものお願いではありますが、皆様からのフィードバックをお待ちしています。問題点がありましたら、Visual Studio のフィードバック送信オプション ([気に入った機能の報告]) からご連絡ください。また、ご要望は UserVoice (英語) までお寄せいただけると幸いです。

 

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John Montgomery は Visual Studio 担当プログラム マネージメント ディレクターで、Visual Studio、C++、C#、VB、JavaScript、.NET の製品設計とユーザー サポートを担当しています。マイクロソフトには 17 年前に入社し、以来、開発者向けテクノロジの開発に従事しています。Twitter アカウントはこちら (@JohnMont) です。ぜひフォローしてください。