[アーカイブ] Visual Studio 2012 Launch で発表されたことまとめ

<オリジナル投稿 2012年9月18日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

9/12(日本時間の 9/13 深夜)に Visual Studio 2012 のローンチ バーチャル イベントが開催され、日本を含む世界中の多くの方が、参加をされました。また、ここでは、いろいろな発表がなされました。Visual Studio のユーザーのみならず、非常に興味深い発表がいくつもありましたので、ローンチ前後ということでここにまとめておきたいと思います(※結構順不同です)。

Visual Studio 2012 ローンチおさらい

イベントをまだ見ていない方は、ぜひ見てください。みなさんご存じの開発ネタですし、スライドやデモがほとんどですので、英語の軽い勉強にもいいかと思いますw

この秋に予定している機能強化

この秋に予定している機能強化についての紹介がありました。ここではそこからいくつかピックアップして紹介します。詳細は、こちらをご覧ください。

  • TFS Web Access の強化
    プロダクトバックログ項目での Kanban ボード対応(※後述)をはじめ、Team Foundation Service Preview で先行して機能として搭載しているものが、Team Foundation Server 2012 にも提供されるようになります。より使い勝手のよいプロジェクト運営が可能になります。
  • 手動テスト強化
    Test Manager 2010、2012 と手動のテストを支援する機能がどんどん強化されていますが、次のアップデートでさらに強化される予定です。
    手動テストでのコードカバレッジ収集、TFS Web Access でのテストケース管理機能(「テスト」というタブが追加され、テスト計画と実行のビューが!)など予定とのこと。
  • Lab Management 強化
    次のアップデートで、SCVMM 2012 SP1 に対応することで、Windows 8、Windows Server 2012 のテスト環境を取扱いができるようになる予定です。
  • Test Professional で自動更新に対応
    Visual Studio 2012 は自動更新機能があり、更新プログラムがある場合は、通知をくれるようになっています。Visual Studio 2012 が搭載されていない Test Professional (Test Manager がメインコンポーネント)では、この自動更新機能が含まれていませんでしたが、これに対応予定です。
  • 開発者のエクスペリエンスの強化
    Visual Studio 2012 で新登場した新たなテスト実行フレームワークであるテスト エクスプローラーですが、この秋の更新で、さらに使い勝手が向上する予定です。グルーピングとフィルタリングが強化され、より実施したいテストを継続的に実施し続ける環境が整ってきます。
    また、Code Map なる新機能も登場とのこと!!!依存関係グラフを出力するだけではなく、コーディングしながら、依存関係を視覚的に確認し続けることができそうです。これは便利だ。
    そのほか、Windows ストア アプリケーションの開発もより強化をする予定とのことです。最初に予定しているのは、マネージとアンマネージ(ネイティブ)の混在する Windows ストア アプリでのデバッグの強化とのこと。
  • DevOps 実現への強化
    IntelliTrace in Production で収集するデータをカスタマイズすることができるようになります。
  • SharePoint 開発強化
    SharePoint は開発することでその効果をドンドン発揮する製品であり、ソリューションです。それらを包括的にサポートする機能が Visual Studio にドンドン搭載されていきます。SharePoint 開発で苦労されている方は、必ずチェックしてください。まさか、Professional で頑張っていないですよね?と言われないようにw

Visual Studio は、今後定期的に機能強化されていきますので、ぜひウォッチしておいてくださいね。

TFS 2012 Power Tools 提供開始

Team Foundation Server の力強い味方である TFS Power Tools の最新版です。Visual Studio 2012 で新たに加わった機能、強化された機能をさらに協力にしてくれます。

簡単に Visual Studio 2012 ならではの強化機能をご紹介しましょう。

  • PowerPoint Storyboarding: Storyboard Shapes Power Tool
    こちらは、今まで単体 Power Tool として提供していたものが TFS Power Tools に統合されました。PowerPoint Storyboarding の図形を作るためのコマンドラインツールです。
    余談ですが、このストーリーボード用の図形が、オンラインでも無償/有償で入手できます。
    ストーリーボード図形上の一番下に「オンラインで他のストーリーボード図形を探す」というリンクがありますのでこちらからアクセスできます(ちょうどクリップアートのインラインで探すと同じです)。リンクは、こちらにつながっています:https://visualstudiogallery.msdn.microsoft.com/site/search?f%5B0%5D.Type=RootCategory&f%5B0%5D.Value=StoryboardShapes&f%5B0%5D.Text=Storyboard%20Shapes
    iOS/iPhone/iPad 用の図形などどんどん出そろっていますね。みなさんもぜひ作成して公開してください。
  • チームメンバー ビュー
    TFS Web インターフェイスである TFS Web Access では用意されていましたが、チーム エクスプローラー (Visual Studio 2012 も)からチームメンバーカットでチームの状況を知ることができるツールが強化されています。メンバーのプレゼンスや、チームで共有したいバグやタスク、テストケースの件数、バーンダウンチャートそして、ワークスペースのテンプレート化によるチーム内設定の共有、共通コンポーネントの設定とダウンロードなどチームで開発するうえで必要となる「かゆいところに手が届く」的な機能が搭載されています。

詳細については、Brian Harry のブログ記事をご覧ください:

Visual Studio 2012 Express for Windows Desktop 提供開始

ここで多くを語る必要はないでしょう。以下をご覧ください。

Visual Studio 2012 が F# に対応

詳細は、以下にて!

Team Foundation Server と Git 統合

これはセントラルリポジトリとして TFS を使い、クライアント リポジトリとして Git を使うソリューションです。TDD などでどうしてもクライアントサイドでバージョンを蓄積しておきたい方にとっては手軽な DVCS と強固な ALM の併用につながる興味深いソリューションです。バージョン管理だけで見てしまうと、git-svn と同じように見えますが、ALM をカバーするオープンプラットフォームの TFS との連携だからこそのメリットがありますね。

Kanban ボード サポート

まずは、Team Foundation Service Preview からですが、プロダクトバックログ項目に対するボードがサポートされました。これは興味深い!これについては、以前にこのブログでも触れていますので、参考にしてください。