Visual Studio “14” CTP 3 がリリースされました

本記事は、マイクロソフト本社の The Visual Studio Blog の記事を抄訳したものです。 【元記事】Visual Studio “14” CTP 3 Released  2014/8/19 1:55 AM

本日、Visual Studio “14” CTP 3 と、初期ビルド版の .NET Framework vNext がリリースされました。ダウンロードは Microsoft Download Center もしくはMSDN subscriber downloads から、またはセットアップ不要ですぐに使用ができるAzureのVirtual Machine もご利用いただけます。追加された新機能と修正の一覧は Visual Studio “14” release notes をご確認ください。今回のリリースにおける注目点は以下の通りです。

  • ASP.NET および Web Development vNext のアップデート
    このCTP 版には、Visual Studio 2013 Update 3 の全Webツールの改良、また ASP.NET vNext alpha 3 のランタイム パッケージが含まれます。このランタイムは、ビルド設定やユニットテストなどをサポートする、ASP.NET vNext 向けの改良ツールサポートで、今後 ”.kproj” ファイル内に項目や変換アイテムが置かれることはなくなります。また、ASP.NET vNext には、RyuJIT JIT コンパイラーのアップデート版が含まれます。詳細については、.NET Web Development Tools blog の全文をご覧ください。
  • .NET Native のアップデート
    .NET Native はVisual Studio “14” に統合されました。これにより、Visual Studio 内の .NET Native アプリケーションでの WCF 呼び出しや、それに連動するAdd Service Reference 操作がサポートされるようになりました。
  • PerfTips のデバッガーへの内蔵
    CTP 3 では、ブレークポイントに到達しデバッガーがプログラムを検証する際に、実行にどのくらい時間がかかるのかを把握できます。デバッガーにより中断しているコードラインの末尾でツールチップを確認してください。詳細については診断関連のブログPerfTips に関する投稿をお読みください。

 

  • Visual C++ の拡張
    今回の CTP 版では、引き続き C/C++ 標準への準拠を高め、全般的な C++ ユーザーの生産性向上を目指しています。標準に関しては、コンパイラーがスレッドローカルストレージの指定子をサポートするようになり、オブジェクトをそれぞれのスレッドへ別々に保存できるようになりました。生産性に関しては、問題修正提示の際に、スマートタグに代わってライトバルブが表示されるようになりました。ライトバルブはより見つけやすく、またその修正を実施する前にプレビューも確認できます。さらに、エスケープシーケンスが多く埋め込まれた文字列を、見やすい元のフォーマットの文字列に変換するためのリファクタリングができます。また、Visual Studio 2013 向けの機能拡張 Rename Symbol も統合されました。機能の詳細については、Visual C++ Team Blog をご覧ください。

  • カスタムレイアウトのローミング
    CTP 2 では、カスタマイズしたツールウィンドウのレイアウトが適用・保存できる、カスタムレイアウトをご紹介しました。今回 CTP 3 版の Visual Studio では、同一アカウントで IDE にサインインすれば、CTP 3 をインストールしたマシン間でのカスタマイズされたレイアウトの共有ができるようになりました。

  • カスタムレイアウトのローミング
    CTP 2 では、カスタマイズしたツールウィンドウのレイアウトが適用・保存できる、カスタムレイアウトをご紹介しました。今回 CTP 3 版の Visual Studio では、同一アカウントで IDE にサインインすれば、CTP 3 をインストールしたマシン間でのカスタマイズされたレイアウトの共有ができるようになりました。

  • shared プロジェクト
    CTP 3では、”File > New Project”メニューから新たに C#、VB、JavaScript の shared プロジェクトを作成できます。 C#、VB、JavaScript で書かれる Windows Store/Phone プロジェクトや、C#、VB で書かれる従来のデスクトッププロジェクト( Console Application、Class Library、Windows Form Application、Portable Class Library、WPF )で、この shared プロジェクトを使用することができます。

  • 高解像度アイコン
    今回の CTP 版の Visual Studio は、100% 以上の DPI スケールであれば、コマンドバー、ツールウィンドウのツールバー(標準)、メインメニューで高解像度アイコンをサポートします。

 

その他のデベロッパーリリース

Visual Studio “14” CTP 3 と併せ、最近アナウンスのあったいくつかの注目の関連リリースをご紹介します。

  • Azure Resource Manager Tools先週、初の公開プレビューとなるVisual Studio 向け Azure Resource Manager Tools がアナウンスされました。すでにあるリソースグループ、MRUもしくはテンプレート、パラメータファイルを選択する機能や、パラメータのバリューの検証を含む多くの機能向上をご確認いただける Azure Resource Manager Tools Preview を、ぜひダウンロードください。このリリースには、Visual Studio 2013 Update 2 RC もしくは Microsoft  Azure PowerShell 0.8.3 以上が必要です。
  • Visual Studio向け Bing Developer AssistantBing Developer Assistant は、Visual Studioの二つの大きな拡張機能を一つに集約させました。Sample Browser と Bing Code Search です。これにより、デベロッパーたちが、Visual Studio IDE 中のMSDNStackOverflowDotnetperlsCSharp411 などのコーディングコミュニティに存在する、無数のコードの断片やサンプルプロジェクトを検索し、再利用することができるようになりました。新機能には、プロジェクトに関係のある適切なサンプルコードをリアルタイムかつオフラインで検索できる IntelliSense も含まれます。Bing Developer Assistant を使用して Visual Studio での生産性を向上させるにはどうすればいいかについては、ぜひこちらのブログをお読みください。

今回のCTP に関するフィードバックをお待ちしております。ご意見は UserVoice へ、バグを発見した場合には Connect site へ、また IDE からはぜひ
Smile と Frown 機能をご利用いただいてご感想をお送りください。

ありがとうございました。

ジョン

 

John Montgomery Visual Studio プラットフォーム、Program Management ディレクター John は、マイクロソフトのデベロッパーテクノロジーで15年間の経験を持つ。Visual Studio のコアな開発環境に移る前は、Windows 8 向けツールの開発に携わっていた。