[アーカイブ] Visual Studio 11 Beta 注目してほしい機能~その可能性~ その1

<オリジナル投稿 2012年3月1日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

この投稿は、プレリリース版について言及しています。ここに記載している内容は、現時点でのみ有効であり、今後変更される場合もあります。あらかじめご了承ください。
対象: Visual Studio 11 Beta

■Microsoft Feedback Client
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Microsoft Feedback Client は、エンドユーザーからのフィードバックを収集する仕組みです。収集されたフィードバックは、開発リソースの Hub となる Team Foundation Server 11 に蓄積されます。image
エンドユーザーは、アプリ(もちろん、完成版如何によらず)を操作してみて、フィードバックを寄せることができます。開発サイドは、エンドユーザーの生の声を効果的に得られます。エンドユーザーに弟子入りの感覚を得られるひとつの手段となります。
どんなツールかというと、ナビゲーションに従いながら、自由にアプリを操作し、フィードバックをするツールです。既定では、デスクトップ画面の左側に張り付く形です(Microsoft Test Manager をご存じの方は、手動テストの実行と同じイメージを持ってください)。ステップは非常にシンプルで3段階、実質2段階です。
操作する ⇒ 送信する
です。
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「提供」では、フィードバックとして含めたい事項を盛り込めます。操作自体をビデオキャプチャして、いちいち、どんな操作をしたのかを自分で記述したくないとか、音声も収録して、名実ともに生の声を届けたい(「ツカエネェな、このツール」とかww)とか。当然画面キャプチャもサクッととれます。
これらは、フリーテキスト部分に即座に埋め込まれますので、フリーコメントと合わせて適切なフィードバックが可能になるわけです。
一通り操作したら、評価レイティングをします。
なので、実質的なステップは、
1.キャプチャしたい動画・音声を決定する
2. アプリを起動する
3. アプリを操作しながら、フィードバックをフリーテキストに記載していく。必要に応じて画面キャプチャやそこにコメントや囲いを付けてわかりやすく、想いが伝わるようにする。
4. 評価をする
です。
送信は、ボタンを押すだけです。
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送信されたフィードバックは、開発サイドで瞬時に共有され、対策が施せるようになります。
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いかがですか?
エンドユーザーと開発者の距離は必ずしも近くありません。近くなったとしても物理的であったり、時間軸であったりでなかなか意思疎通をするタイミングがつかめないこともあります。Face to Face ができれば一番いいわけですが、こういったツールにより、距離や時間を少し超えられるかもしれません。
そして、このツールの重要なポイントは、Actionable な Feedback を継続し続けることができるところにあります。リズムとフローです。
Actioanble Feedback については、JaSST’12 Tokyo でお話しました。一枚だけスライドを引用すると
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この絵の Users Feedbacks を円滑に行うための一つの手段となります。
また、デブサミ 2012 のスライドから引用すると、
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Acceptance Feedbacks がこのツールの担う部分となります。