Visual F# IDE ツールへの新たなコントリビューション
本記事は、マイクロソフト本社の Somasegar's blog の記事を抄訳したものです。 【元記事】Enabling Contributions to the Visual F# IDE Tools 2014/7/1 1:34 AM |
開発者の皆様がアプリケーションやサービスを開発する際に最も効率の良い言語を使用できるよう、Visual Studio は幅広い種類の言語に対応しています。そのうちの一つがオープンソースの F# で、クロス プラットフォームかつ豊富なデータをプログラムするタスクおよびシームレスに .NET、C# と使用できる、機能第一のプログラミング言語です。今日において F# は各分野で統計を扱うアプリケーションなど様々な開発で使用されており、皆様の組織の機能第一のプログラミングへのニーズに対応する選択肢の一つとしてご利用いただいております。
今年の 4 月にお知らせいたしました Microsoft Open Technologies および F# Sotware Foundation とのパートナーシップ締結により、オープンソースのコントリビューションとして F# コンパイラーおよびコア ライブラリを皆様にご利用いただけるようになりました。マイクロソフトおよびその他のコントリビューターは、F# 言語の次の進化に向けた積極的な活動を行っています。
本日は、F# オープンソース活用へのもう一つのステップとして、オープンソースへのさらなるコントリビューションとなる Visual F# IDE ツールをVisual Studio でご利用いただけるようになりましたことをお知らせいたします。
私たちは F# コミュニティやパートナーの皆様からの数々のご意見をいただく一方で、ソース リポジトリの直接的なコントリビューションを含むこのようなツールの開発を進めてまいります。お寄せいただいた内容は、次期のVisual Studio “14” のリリースの一部として実装する予定です。F# やコアライブラリ、コア ツールおよび Visual F# IDE ツールをより良いものとすることで、開発者エクスペリエンスの向上や、その他のツールと.NET 開発者エコシステムの機能性との強固な融合を実現させます。
オープンソースのリリースについて、詳細はVisual F# ツールのブログ をご覧ください。
F# Software Foundation と F# エコシステム
ここ 2 年の間で、ツールやライブラリ エコシステムにおいて F# は急速な拡がりをみせました。
2012 年以来 F# Software Foundation は出資者に対して幅広くサポートを提供し、F# 言語およびそのエコシステムの発展に寄与してきました。F# エコシステムは FSSF の活動を通じて発展し、数々のユーザー コミュニティ や F# 関連ライブラリやツールを開発ないし共有するコントリビューター を得ました。ここでいう F# のコントリビューターには、日々 F# を使用する個人および企業を含みます。
2013 年以降、F# Software Foundation とそのパートナーによって、F# がクロスプラットフォームで利用できるようになりました。現在 F# は Windowsや Linux、OSX および Xamarin で使用することができ、また、Android および iOS 向けの開発用にツールを提供しています。それに加え、Xamarin(モバイル向け開発)、QuantAlea(GPU 消費)、および Intellifactory(ブラウザ アプリ 開発)向けにも F# 関連ツールが提供されています。
F# ユーザーは Visual F# Power ツールや F# Compiler Services、Fsharp.Data、FSSF、コミュニティがツールやライブラリの開発を行う Type Provider といった、多様なライブラリやツールを活用することができます。F# の革新的な Type Provider の機能によって R のようなシステムとの相互運用が可能となり、F# エコシステムの一部として多くの統計的なパッケージへのアクセスが可能となりました。さらに、F# の .NET とのシームレスな相互運用により、F# 開発者は NuGet 上の 10,000 以上のパッケージにアクセスすることができます。
F# をお使いの皆様には、是非オープンソース プロジェクトやコミュニティにご参加いただき、将来の F# のライブラリやツールをより良くするためのご活動を共にしていただけますと幸いです。
まとめ
F# オープンソース化が次のステップへと進むこと、そして Visual Studio が F#に一番最適なツールとしてご利用いただけるようになりますことをとても楽しみにしています。
Namaste! (それではまた!)