[アーカイブ] TFS ビルドサービスを可視化する [Advent 12/3]

<オリジナル投稿 2012年12月3日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

Team Foundation Server / Team Foundation Service は オープンな ALM プラットフォームという位置づけです。 TFS 自体が、開発リソースを包括的に運営できるため、多くのサードパーティ製品や OSS のユーティリティが開発され、活用されています。
日本語のものはあまり多くはありませんが、英語のもので当然日本語版環境でも動作するものを多くあります。OSSは CodePlexを中心に開発が行われ、公開されていますので、日本語などで貢献することもできるでしょう。
さて、今日紹介したいのは、OSS として開発/公開されている Community TFS Buid Extensions に含まれる Community TFS Build Manager です。
このツールは、超優れものです。TFS のビルドサービスは、変幻自在。様々な構成をとることができます。条件設定でビルドコントローラーを変更したり、ビルドするエージェントを変えたりできます。たとえば、Windows ストアアプリのビルドを行うならば、Windows 8 の開発者ライセンス取得済みのビルドエージェントでビルドを行うようにするなどがタグ付けで行えます。
この変幻自在なビルド構成を確認するには、標準では、ビルドコントローラーの管理で確認をします。
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これは、Team Foundation Service で使っているビルドサービスの状況を示しています。「Hosted Build Controller」がクラウド上のビルドコントローラーです。「TOMOHN-HP コントローラー」という方は、オンプレミス上のビルドコントローラーです。TFSの自動ビルド環境だと、このようにクラウドとオンプレミスを自在に組み合わせ/適材適所でビルドを行う様にすることもできます。
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こちらは、まったく同じものを、Community TFS Build Manager の機能で、DGML で可視化したものです。このように、ビルドの構成をグラフィカルなグラフを瞬時に生成してくれます。

入手とツールの簡単紹介

入手は、CodePlex から行えます。

Community TFS Build Extensions (CodePlex)

[Download] リンクからダウンロードしましょう。ZIP 形式で DL できますので、適切な場所に展開します。展開したら、「TFS Build Manager」フォルダに移動します。
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Visual Studio のバージョンに応じて選択します。選択肢は、以下です。

  • Visual Studio 2010
    • 単体アプリとして使いたい: VS2010 Windows Application
    • Visual Studio から使いたい: VS2010 Extension
  • Visual Studio 2012
    • 単体アプリとして使いたい: VS2012 Windows Application
    • Visual Studio から使いたい: VS2012 Extension

Windows Application と VS Extension はどちらを使っても同じようなことが行えます。Visual Studio から一歩も出たくない人は、Extension をおすすめします。

使ってみる

Windows Application は以下のような UI です。
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Visual Studio Extention は以下のような UI です。
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Visual Studio にウィンドウを配置できますので、一番よい位置に置くことができます。
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ビルドサービスを可視化するには

可視化するのはとても簡単です。Windows Application, Visual Studio Extension どちらも同じです。あるアイコンをクリックするだけです。
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左上の一番左側のアイコンです。Tool Tip で 「Generate Build Resources Dependency Graph (DGML)」 と表示されるのでわかります。

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